「勉強ができる」「運動神経が高い」「顔がいい」「裕福だ」など
あの人は自分よりも優秀だな…
このように他人と比べてしまうことありませんか？
人と比べてはいけないなんてよく聞くけど、ついつい比べてしまいます。
もともと人間は他人と比べてしまう生き物
他人と自分を比較して自分の方が劣っていると責めて、落ち込んだりしたり、
また、嫉妬心から嫌がらせをしようとしたり、他人の評価を下げようと、他人を攻撃するようなネガティブな考えも浮かぶこともあります。
それで自分を責めることはありません。
他人と比較してしまうのは誰にでもあることなのです。
ある調査によると、全体の45.2%の人は「自分と他人と比べて落ち込むことがある」と答えたそうなのです。
アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーも「人間は他人と比較してしまう生き物である。」と唱えていて、人が他人と自分を比較してしまうのは、本能あるいは無意識の反応であるといっています。
つまり、「他人と自分を比較して落ち込んでしまう」という心理は、ほとんどの人に存在するものなのです。
なので他人と比較してしまう自分を責めたり、落ち込んだりする必要は全くありません。
ですが、「人と比較するのが良いこと！」というわけではありませんので、今回は人と比べることでどんなデメリットがあるのかについて理解を深めていきたいとおもいます。
人と比べると不幸になる！？
他人と比べると、確実に不幸になってしまうものです。
自分より優秀な人は、この世の中にいくらでもます。日本人の中で、「仕事や勉強」「容姿」「収入」が自分よりも良い人、高い人はたくさんいるのです。
それをいちいち比較していたらそれだけで人生が終わってしまいます。
もし、スポーツのある種目で日本一になれたとしても、自分よりも収入が高い人はいるし、自分よりもかっこいい人（かわいい人）も必ずいます。
あるいは、日本一になったとしても、世界レベルで見るとまだまだ上の人もいます。
他人と比較すると、死ぬまで落ち込み続けることになるのです。
他人と自分を比べれば比べるほど、あなたは不幸になっていってしまうのです。
上方比較
自分よりも上の人と比較する心理を「上方比較」といいます。
上方比較は２種類に分かれます。
自分もそうなりたいからもっと頑張ろう！
というポジティブなタイプと
絶対に勝てない…自分はダメだな…
というネガティブなタイプがいます。
ほとんどは他人と比較して自分の欠点を探してしまうというネガティブな情報比較を無意識に行っているのです。
そのため他人と比較することで自分がネガティブになって不幸になりやすくなってしまうのです。
自分と下の人と比べると成長が止まる！
他人との比較ということでいうと、自分よりも下の人と比較することもあるでしょう。
自分は安月給だけど、同級生の A は自分よりも給料が低いらしいから、それよりもマシか。
仕事がものすごく忙しいけど、 A の会社はブラックで毎日帰るのがものすごく遅いらしいからそれよりはマシか。
自分よりも下の人と自分を比べて、それよりもマシだと思う心理を、心理学では「下方比較」といいます。
下方比較
下方比較をすると、多少の安心は得られます。
ですが、「もっと頑張ろう！」という気持ちは起きません。今のダメな自分に対する、「ささやかな自己肯定」が得られるだけです。
「自分よりも下の人もいるから、自分はまだマシだ」と思考も行動も停止します。
つまり、頑張ろう！というモチベーションも湧かなくなり、成長しようとしなくなるのです。
いつも下方比較ばかりしていると、自分よりも下の人を探して自然と見下すようになります。
下方比較ばかりするのは思考を停止させることであり成長を止めることになります。
自分が幸福になることから遠ざかってしまうだけなので、他人と自分を比較してしまうクセをコントロールすることが必要です。
まとめ
・他人と比較してしまうのは誰にでもあること。
・しかし、他人と比べてばかりいるのはデメリットが多い。
・上方比較をすると落ち込みやすく、不幸になりやすい。
・下方比較をすると人を見下すようになり、成長もしなくなる。
自分のモチベーションを上げたり、自分のメンタルを保つためにも他人と比較するのは悪いことではありません。
しかし、比較してばかりいると落ち込みやすくなったり、他人を見下すようになって自分の成長を止めてしまったり、よくない点も多いので、すぐに他人と比べてしまう癖をコントロールできるようにしていきましょう！
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