こんにちは!HSP×作業療法士×心理カウンセラーのマスターです。
メンタルの弱い方やHSPの方は不安に感じてしまうことは多いと思います。
ですが、不安があると何に対しても自信をもてなくなってしまったり、行動力がどんどん無くなってしまいます。
そのため、不安を取り除くことができれば自分の行動力や気持ちにも大きく影響を与えます。なので不安と上手く付き合っていくのが大切になってきます。
それでは今回は不安と上手く付き合っていける方法を紹介したいと思います。
不安を取り除く方法は?
自分のやるべきことに集中する
嫌な記憶を楽しい記憶に意識的に変えるわけですが、そんな努力をするより「放っておく」という対処法もあります。
それが「森田療法」というものです。
これは、何かに不安や恐れを感じても、とにかく自分がやることに「集中する」ということです。不安や恐れを悪いものとして排除するのではなくて、受け入れることで治療していく方法です。
何かに強い不安にとらわれる人は、それだけ生きることへの意欲や欲望が強いのです。強いからこそ不安にとらわれるのだと、不安というものをポジティブにとらえています。
例えば、「受験に打ち勝ってあの学校に入りたい」「この仕事で成功したい。」「彼氏(彼女)との関係をうまくやりたい。」
こういう希望や欲望が人一倍強いからこそ、不安になる。
それならあえて、その希望や欲望に飛びこんでみよう!というわけです。もちろん最初は苦しいし、やめたくなる。でも自分のやることに集中すればその不安を追い払うことができてしまうのです。
森田療法ってなに?
この森田療法というのは、精神科医の「森田正馬」によって開発された日本独自の精神療法です。
日本人には対人関係で緊張や不安を感じる人が多く、森田さん自身も不安症に苦しめられた経験を持っていたそうです。
不安症、強迫性障害に苦しんでいた彼は、学生の頃、勉強している最中に心臓の動悸が気になり始めた。しかも親からの仕送りが遅れるという事態も重なり、このままでは行き詰ってしまうと追い詰められたそうです。
崖っぷちに追い込まれた彼は、「こうなったら何が起きてもやるしかない」と、心臓の動悸が苦しかろうが、不安に押しつぶされそうになろうが、試験勉強を続けていったそうです。
そして森田さんは試験を無事突破することができました。
すると、気がついたら彼の不安症やパニック障害は起きなくなっていたそうです。
やがて精神科医となった彼は、この体験を不安や神経症に苦しんでいる人々のために役に立てようと研究、独自の治療法を確立しました。
その極意は、「症状が起きてもそれに振り回されず、放っておく」
そして自分にとって一番大切なこと、成すべきことをやる、成すべきことに「全集中」するというものです。
よく患者たちは、不安や恐れを理由に「仕事はできない」「勉強はできない」「やつべきことがやれない」「頑張れない」と言って、本来やるべきことをしようとしないのですが、それでは不安や恐れはなくなりません。
それに対して「不安や恐れがあったとしても、そのなかに飛び込んでいくことが大切だ」と提唱しました。
自分の得意なこと、やらなければいけない仕事、大切な家族、友人などのことを考え、集中する。
「今の自分にとって大切なことがあったり、大切な人がいたりしさえすれば、ほかのことはどうでもいい。そう思って目の前のことに意識を集中しましょう」
というのが森田さんが提唱した考えです。
まとめ
不安や恐れを理由にやるべきことをしないのは。とてももったいないです。
精神科医の森田さんの実体験のように目の前の自分のやるべきことに集中することで不安や恐怖を取り除くことができ、やるべきことを成すことができるようになります。
まずは、目の前のやるべきことに全集中しましょう!
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