こんにちは!HSP×作業療法士×心理カウンセラーのマスターです!
HSPはHighly Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)の略です。とても繊細で敏感な気質がある人のことを指します。
アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士によって名付けられ、およそ5人に1人が該当すると言われています。繊細さや敏感さが強いことで、日頃、生きにくさを感じてしまうこともあるのです。大人や子どもにも、該当するHSPの共通する特徴についてご紹介します。
HSPに共通する特徴とは?
HSPに共通する特徴としては感覚処理にとても過敏であり、神経が高ぶりやすいというところです。
その現れ方は、まちまちでどのような感覚にどれぐらいの反応を示すかは人それぞれです。感覚の受け取り方の調整の仕方も違ってきます。
①刺激に敏感すぎる
多くの人の感知可能な範囲を超えて、身の周りにあるいろんな刺激に対して敏感に反応してしまいます。
その対象としては、五感や五感を超えたもの、認識できる周波数やそれを超えたもの、体外の刺激や体内の神経活動にさえも反応してしまうということから、他人からは大したことをしていないように見えたとしても、本人にとってはたくさんの神経が活発に働いているため、過剰にエネルギーの消費が多いため、非常に疲れやすい状態となっています。
②心の境界線が薄い
自分と他人を区別してくれる”境界線”にはいろんなものがあります。
大半のHSPの方にとっての一番の悩みは、自分の境界線が薄いことです。
境界線が薄いため想像ができないほど様々な人に嫌な思いをさせられたり、人間関係の泥沼に引きずりこまれたりもして振り回されやすくなってしまうため、必要以上の刺激を遮断しなければなりません。そのためには境界線を強くしていくということが必要になってきます。
ほとんどの人は成長していく途中で自分なりの境界線を取得して自分を守ることが可能となってくることが多いのですが、HSPの方はそれがとても弱く侵入されやすかったり破壊されたりしやすいのです。
そのため、他人のネガティブな感情やエネルギーに影響を受けやすくなり人間関係で振り回されやすくなってしまうのです。
③疲れやすい
HSPの方でよくあることが、常に周りに気を遣いすぎていて、自分ではなかなか気がつかないうちにくたくたに疲れてしまうのです。
光や音でありふれている街中だけではなく、いつもの光景である職場や学校でも常に神経が張りつめられていて疲労困憊になってしまいます。
寒い環境にいて身を震わせている時、たくさんのエネルギー使って疲労してしまいますが、それと同じように不安と緊張で身動きがとれずに、様々な思いが頭の中でポンポン浮かんでしまい周りに気を遣っている時などは、かなり強く疲れてしまいます。
楽しく遊んだあとでも神経の興奮と疲労によって体調が悪くなってしまう事もあります。
④人の影響を受けやすい
HSPは右脳的な能力に優れています。
感覚や感情、イメージや直感などが協働して活性化する共感性が強すぎたり、相手の表情や声のトーン、仕草などに無意識に反応してしまい相手との同調性が過剰に働いてしまいます。
急に生じた感覚や感情は実は、周囲の人のものだったりするのです。
ですが、この生まれつきの敏感さや繊細さのおかげで相手の悩みを聞き出さなくも内面や心情を察する事ができ、そっと相手の心に寄り添う事も可能なのです。
⑤自責や自己否定が強い
HSPは未来に新しい刺激を求めようとする「冒険システム」よりも過去を振り返って刺激を避ける「用心システム」の働きが強いために自分にとって脅威である強度のストレスが生じた時には、ストレス反応を処理できずに怒り、悲しみ、恐れの感情が残りやすくなって否定的な感情がたまっていきます。
自分を責める心がある場合、他人から自分への攻撃を引き寄せてしまい自分の心にたまっていた怒りが他者への攻撃となってしまいます。
こうした理由から人との関わり方が苦手で生きにくさを感じてしまうことがあります。
⑥予感や直感が強い
HSPの性格は内向的、直感型が多く、誰かから教わってきたわけでもないのに、物事の予測や物事の本質、周囲の雰囲気がわかってしまう事があります。
サイキックな感性や能力を持ち合わせ、スピリチュアルな体験を持つ人もいるようです。地に足をつけることをしないとかえって慢性的な神経の高ぶり状態になってしまうかもしれません。
意思決定をするとき、非HSPは現実から判断する要素をよく選び出した上で結論を出しますがHSPは直感的に大量の情報を得ることができてしまうため考える時間を待つことなく結論を出す事も多くあります。
まとめ
HSPに共通する特徴が存在しています。
感覚処理にとても過敏で、神経が高ぶりやすい特徴があり、その現れ方は人のよって異なります。
・刺激に敏感すぎる
・心の境界線が薄い
・疲れやすい
・人の影響を受けやすい
・自責や自己否定が強い
・予感や直感が強い
これらの6つの特徴があり、生きにくさを感じる原因にもなっているのです。
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